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太平洋地域へ旅行される方へ

ハワイ、グアム、ミクロネシア、キリバス、フィジー、ソロモン、バヌアツ、ニューカレドニア、タヒチ、パプアニューギニア、西サモア、パラオなど

太平洋地域は海洋性亜熱帯気候または熱帯気候にあたり、国によって衛生状態も様々です。デング熱のように大流行する感染症もあり、旅行者にも注意が必要です。

注意したいこと・・・

◎虫に注意
 蚊はマラリア、デング熱、チクングニア熱、フィラリア症(犬ではなく人の病気)を媒介していることがあります。太平洋地域のほとんどの国々でデング熱が報告されています。ソロモン諸島やバヌアツでは熱帯熱マラリアに感染するリスクがあります。  マラリアは予防薬がありますが、デング熱などには予防薬やワクチンはありません。蚊に刺されないことが重要です。長袖長ズボンの着用や虫よけ剤を使用しましょう。
◎生野菜・果物
 熱帯のフルーツは旅の楽しみのひとつです。果物を食べる際は、自分で皮をむいて、むきたてを食べるようにしましょう。冷蔵設備が整っていない店でのカットフルーツを食べることは避けましょう。野菜は加熱調理したものを、温かいうちに食べるようにしましょう。
◎生水・氷・生もの
 ハワイやグアムなど一部の国を除いて、水道設備が整備されておらず、雨水を溜めて飲料水としている国が多いのが現状です。雨水は病原体に汚染される可能性が高いといえます。生水・氷は避け、沸騰させた水かミネラルウォーターを飲用して下さい。  消化器系の感染症やウイルス性肝炎などは一年を通して発生しています。魚介類など生ものを食べることは避け、十分加熱された出来たてのものを食べるようにしましょう。
◎狂犬病に注意
 狂犬病は、ウイルスを持っている犬、猫、サル、コウモリなどの哺乳動物に咬まれたり、傷口等をなめられることで感染し、発症すると死亡率は100%です。多くの島々では狂犬病の心配はないとされていますが、野犬に咬まれることがあります。動物にはむやみに手を出さないようにし、万が一、咬まれたり、傷口、眼や口の粘膜をなめられた場合は、すぐに傷口をきれいな水と石鹸でよく洗い、出来るだけ早く医療機関を受診しましょう。
気候の変化によって発生する感染症
 太平洋地域は、熱帯性海洋性気候となっており、雨季と乾季にわかれますが、感染症の発生に季節的に大きな変化はなく、ほぼ一年を通して発生しています。蚊によって媒介されるマラリア、デング熱、チクングニア熱およびフィラリア症は蚊の発生が多くなる雨季に流行がみられるのが特徴です。
体調管理が大切
 体調を整えておくことで病気が予防できます。旅行中の過密なスケジュール、睡眠不足などで気付かない間に抵抗力が落ちてしまうことがあります。加えて、食べ過ぎ、飲み過ぎ、室内の空調設備等の影響も重なり、体調を崩してしまいます。余裕をもった旅行スケジュールを組み、飲食はおいしく楽しみ、気温に合わせた服装で過ごしましょう。
その他
 フィジー、ソロモン諸島、バヌアツ、ニューカレドニアなどの一部の地域では、レプトスピラ症がみられます。川や湖沼で泳ぐことや雨期シーズンの土いじりは控えましょう。  マリンスポーツの際には、海に針や毒を持つ生物もいますので、素手で触らないようにしましょう。
各国の医療機関は・・・
・外務省 世界の医療事情をご覧ください。
詳しくは・・・
渡航前の予防接種相談・感染症情報や渡航後の健康相談やご意見ご質問などがあれば、お気軽に最寄りの検疫所までご連絡ください。 また帰国時に体調不良や心配なこと等があれば、健康相談室へお寄りください。
厚生労働省検疫所・FORTHホームページ
楽しいご旅行を〜HAVE A NICE TRIP〜 東京空港検疫所支所

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