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中央アメリカへ旅行される方へ

メキシコ、グアテマラ、コスタリカ、グレナダ、パナマ、ホンジュラス、セントルシア、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴなどカリブ海諸国
南北アメリカ大陸を結ぶ大陸地域とカリブ海地域からなります。大陸のほとんどは熱帯性気候で高温多湿であり、高原地帯は比較的過ごしやすい温帯性気候です。大陸部分は砂漠から熱帯雨林まで様々地理的条件があり、カリブ海諸国ではしばしばハリケーンによる被害が生じ、リゾート地も含め自然災害後に感染症の著しい流行が多々あります。衛生環境の整備が不十分な地域もあり、消化器系の感染症は日常的に発生しています。
注意したいこと・・・

◎虫に注意
 中米は1年を通して蚊が発生しやすいため、蚊が媒介する感染症が発生しています。大陸地域とトリニダード・トバゴでは、黄熱に感染する危険があります。黄熱の予防接種を受けて渡航することをお奨めします。黄熱の予防接種は検疫所で実施をしています。スケジュールに余裕を持って問合せをしてください。広い地域でマラリアが流行しています。年間を通して中米全体でデング熱が発生しており、雨季は感染する危険が高くなりますので特に注意をして下さい。デング熱は予防薬も予防接種もありません。まずは蚊に刺されないことが大切です。長袖長ズボンを着用し、虫よけ剤を使用しましょう。
◎生野菜・果物
 熱帯のフルーツは旅の楽しみのひとつです。果物を食べる際は、自分で皮をむいて、できるだけむきたてを食べるようにしましょう。冷蔵設備が整っていない店でのカットフルーツを食べることは避けましょう。野菜は加熱調理したものを、温かいうちに食べるようにしましょう。
◎生水・氷・生もの
 日本と違い硬質の水であることや、地域によっては水道管の老朽化により細菌に汚染されている可能性もあるため、沸騰させた水かミネラルウォーターを飲用して下さい。  水道水の汚染や食品衛生、温度管理に問題があり、食中毒、コレラ、A型肝炎、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス、サルモネラ感染症のほか、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)、アメーバ赤痢など、寄生虫による病気にかかる可能性もあります。特に生の魚介類は避け、十分加熱されたものを温かいうちに食べるようにしましょう。消化器系の感染症やウイルス性肝炎などは一年を通して発生しています。
◎狂犬病に注意
 狂犬病の発生が報告されています。放し飼いや野犬も多くみられます。狂犬病は、犬、猫、サル、コウモリなどウイルスを持っている哺乳動物に噛まれたり、傷口、眼や口の粘膜をなめられることで感染し、発症するとほぼ100%死亡します。動物にはむやみに手を出さないようにし、噛まれた場合はすぐに傷口をきれいな水と石鹸でよく洗い、できるだけ早く医療機関を受診してください。
気候の変化によって発生する感染症
 感染症や食中毒は一年中発生していますが、雨季は特に多くなります。また、マラリアやデング熱を媒介する蚊やオンコセルカ症を媒介するブユも一年中発生しています。
体調管理が大切
 体調を整えておくことで病気が予防できます。旅行中の過密なスケジュール、睡眠不足などで気付かない間に抵抗力が落ちてしまうことがあります。加えて、食べ過ぎ、飲み過ぎ、室内の空調設備等の影響も重なり、体調を崩してしまいます。余裕をもった旅行スケジュールを組み、飲食はおいしく楽しみ、気温に合わせた服装で過ごしましょう。
その他
 パナマではハンタウイルス肺症候群が報告されています。げっ歯類の糞や尿が混ざったホコリを吸い込むことで感染するので、げっ歯類に触らないようにするほか、屋内でげっ歯類いるような場所は避け、マスクを着用しましょう。  大陸地域の一部ではレプトスピラ症、またカリブ海諸国ではヒストプラスマ症の発生の報告があります。淡水でのラフティング、カヤック、ハイキングなどのアクティビティで感染することがあります。川で泳いだり、特に雨季に土に触ったりしないようにしましょう。また土埃が生じる場所ではマスクを着用しましょう。  大陸地域では、サシガメによってうつるシャーガス病や、サシチョウバエによってうつるリーシュマニア症(主に皮膚)、ブユによってうつるオンコセルカ症などが、主に農村地域で発生しています。吸血昆虫に刺されないよう、虫よけ対策とともに長袖長ズボンの着用が重要です。
各国の医療機関は・・・
・外務省 世界の医療事情をご覧ください。
詳しくは・・・
渡航前の予防接種相談・感染症情報や渡航後の健康相談やご意見ご質問などがあれば、お気軽に最寄りの検疫所までご連絡ください。 また帰国時に体調不良や心配なこと等があれば、健康相談室へお寄りください。
厚生労働省検疫所・FORTHホームページ
楽しいご旅行を〜HAVE A NICE TRIP〜 東京空港検疫所支所

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