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東南アジア地域へ旅行される方へ

フィリピン、マレーシア、タイ、インドネシア、シンガポール、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ブルネイ

東南アジア地域は、赤道も近く熱帯性気候で年間を通じて暖かく雨期(6月〜10月)と乾期(11月〜2月)があり高温多湿です。都市部においても、下記のような感染症が流行することもあり、注意が必要です。
注意したいこと・・・

◎虫に注意
 マラリアは東南アジア諸国の都市部では比較的リスクはほとんどありませんが、農村地域、森林地域で一年中リスクがあります。またタイ・ミャンマー・ラオス国境周辺地域には抗マラリア薬耐性があるマラリアが発生しています。  マレーシア、インドネシア、シンガポール、ミャンマーの森林地帯では、サルマラリアが人に感染した事例も報告されています。トレッキングツアーやエコツアーなど行かれる場合には、虫除け対策をしっかりと行ってください。  デング熱、チクングニア熱は都市部でも流行することがあります。これらの病気は予防薬や予防接種はありませんので、蚊に刺されないために長袖長ズボンを着用し、虫よけ剤を使用しましょう。
◎生水・氷・生もの
 東南アジア諸国では都市部を含め、生水は避け飲用には沸騰させた水かミネラルウオーターを飲用して下さい。  東南アジア地域では一年を通して、食中毒(サルモネラ、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌など)、細菌性・アメーバ性の赤痢、コレラ、ジアルジア症などの寄生虫疾患、A型・E型肝炎、腸チフスなどの消化器系の病気が多く発生しています。  衛生状態に不安があるレストランなどでの飲食は控えるようにして下さい。  熱帯のフルーツは旅の楽しみのひとつでもありますが、果物を食べる際は、自分で皮をむいて、できるだけむきたてを食べるようにしましょう。  冷蔵設備が整っていない店でのカットフルーツは危険です。  生ものを食べることは出来るだけ避け、十分加熱された出来たてのものを食べるようにしましょう。
◎狂犬病に注意
 シンガポールを除く東南アジア諸国には狂犬病が存在しています。野犬も多く、リスクが高い地域でもあります。  狂犬病は、ウイルスを持っている犬、猫、サル、コウモリなどの哺乳動物に咬まれたり、傷口等をなめられることで感染し、発症すると死亡率は100%です。  動物にはむやみに手を出さないようにし、万が一咬まれたり、傷口、眼や口の粘膜をなめられた場合は、すぐに傷口をきれいな水と石鹸でよく洗い、出来るだけ早く医療機関を受診しましょう。
気候の変化によって発生する感染症
 食中毒の流行時期は、国によって多少違いますが、4〜9月の暑い時期にかけて多く発生しています。またこの時期は蚊が多く発生する季節でもありますので、蚊除け対策をしっかりと行って下さい。
体調管理が大切
 体調を整えておくことでも病気が予防できます。旅行中の無理なスケジュール、睡眠不足、また食べ過ぎ、飲み過ぎなどで気付かない間に抵抗力が落ちてしまうことがあります。余裕をもった旅行スケジュールを組み、疲れたら休息をとりましょう。
鳥インフルエンザ(H5N1)
 カンボジア、インドネシア、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーで感染が報告されています。死んだ鳥や弱っている鳥には近づいたり、触らないようにしましょう。
その他
 B型肝炎やHIV感染症は血液や性行為で感染する疾患があります。不特定な相手との性行為は避け、コンドームなどの避妊具を使用しましょう。  メコン川流域やその他河川には住血吸虫などの寄生虫がいます。またカヤックなどのアクティビティでレプトスピラ症にかかることもありますので、川に入らないようにしましょう。
各国の医療機関は・・・
・外務省 世界の医療事情をご覧ください。
詳しくは・・・
渡航前の予防接種相談・感染症情報や渡航後の健康相談やご意見ご質問などがあれば、お気軽に最寄りの検疫所までご連絡ください。 また帰国時に体調不良や心配なこと等があれば、健康相談室へお寄りください。
厚生労働省検疫所・FORTHホームページ
楽しいご旅行を〜HAVE A NICE TRIP〜 東京空港検疫所支所

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