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麻しんの流行状況 -ヨーロッパ

2018年4月20日

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染によって、人から人にうつります。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで(空気)感染することがあります。また、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、肺炎や脳炎などの重い合併症を起こすこともあります。

 

2017年には、麻しん患者の発生数が2016年の4倍となりました。今年も、その勢いは続いているようです。2018年4月13日付けで欧州疾病対策センター(ECDC)から公表された情報によりますと、麻しん患者の発生が、既に、ルーマニアで1,709人、ギリシアで1,463人、フランスで1,346人、イタリアで411人も報告されており、死亡者も13人出ています。中でも、3月と比べて、フランスでは3倍、イタリアでは2倍を超える患者が発生しています(日本人観光客も、よく訪れる国ですので感染への注意が必要です)。

 

ヨーロッパの詳しい発生状況の情報は、原文でお確かめください。

 

麻しんは予防接種で予防することができる病気ですが、予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。麻しんの流行がみられる地域へ渡航する前には、母子健康手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんに感染したことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかがわからない方は、渡航する前に、早めに医師に相談してください。

●感染症別情報:麻しん

参考

ECDC. Publications & data. 13 Apr 2018 Monthly measles and rubella monitoring report, April 2018

FORTH最新ニュース 麻しんについて(ファクトシート)(2017年10月)

厚生労働省 麻しん(はしか)に関するQ&A

国立感染症研究所 感染症情報 麻疹

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