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●ブラジルで黄熱流行が続く

2018年3月31日

ブラジル南東部で発生している黄熱の流行は3月も続いています。2018年2月20日から3月13日までの患者数は375人で、外国人旅行者の患者数も11人になりました(米州保健機関 2018-3-20)。患者発生の多い地域はミナス・ジェイライス州、サンパウロ州、リオデジャネイロ州で、外国人旅行者の感染はリオデジャネイロ近郊の観光地Ilha Grande島で多くみられます(WHO 2018-3-9)。これらの外国人旅行者は黄熱ワクチンの接種を受けていませんでした。患者の発生数は次第に減少している模様ですが、サルの集団感染がブラジル南部で多発しており、今後、パラグアイやアルゼンチンにも流行が拡大する可能性があります。

米国CDCは今回のブラジルでの黄熱流行を、3段階の流行危険度のうちレベル2(高度の注意が必要)に分類し、ブラジルへの渡航者にワクチン接種を呼びかけています(米国CDC 2018-3-15)。黄熱ワクチンは1回接種で生涯有効とされていますが、米国CDCはブラジルへの渡航者に関して、接種後10年が経過していれば、追加接種を受けるよう勧告しています。

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