2017年5月27日
成長の著しいインドですが、その経済成長に生活環境が追い付いておらず、水の問題や公害の問題、野良犬の問題など日本では考えらないような不衛生な環境下で国民は暮らしています。 そうしたインドで医師として働きたいと思った場合、どうすればいいのでしょうか? 日本で取得した医師免許を生かす形で何か就労する方法はあるのでしょうか? そこで今回は、インドで海外勤務を希望する医師に向けて、現状の求人状況や人材募集情報の探し方などをまとめたいと思います。 ■インドでの勤務チャンスは意外にある 日本の医師免許は日本でしか原則的に通用しませんが、インドで新しく医師免許を取得し直さなくても勤務する方法は幾つかあります。例えば、国境なき医師団としてインドへの派遣を希望する方法もありますし、インドの日本人大使館に医療スタッフとして帯同する方法もあります。インドに駐在する日本人向けに開業するクリニックなどに勤務する方法もあります。 日本人向けクリニックに勤務するケースに関しては、正式な医師のライセンスを現地で持っていないため活動が制限されてしまいますが、現地に滞在する日本人からのニーズは極めて高いので、チャンスは少なからず存在するといえます。 特に今後はアジア各国に駐在する日本人と、現地の富裕層を取り込んだ医療ビジネスが活発になっていくと考えられています。日系の資本が運営する日本人向けのクリニックではなくても、欧米系の資本が運営するクリニックに日本人の医師として所属し、邦人を取り込むといった働き方も可能になってきます。 正式なライセンスを持たずに現地で働くため、難しい医療行為は業務の中に含まれておらず、簡単な健康管理が主になると予想されますが、今ある医師免許をそのまま生かす形で働けるチャンスではあるので、応募してみるといいかもしれません。 ■求人は転職エージェントなどにもまれに出ている では、インド駐在の邦人や富裕層の現地人を相手にする仕事は、どうやって探せばいいのでしょうか? 最も単純な方法としては、インドでどのような日本人向けクリニックがあるのか、自分でインターネットを使って調べてみるといいです。希望する都市にクリニックが見付かれば、直接コンタクトを取ればオッケーです。 仮に希望する都市に日本人向けクリニックを見付けられない場合、あるいはこの先にオープンするかもしれない新しいクリニックの人材募集を探りたい場合は、大手の転職サービスのような場所に登録して、海外求人をチェックしてみるといいかもしれません。 その手のサービスには、数こそ多くはありませんが、海外勤務できる医師の求人が掲載されています。ぜひともチェックしてみてください。 以上、インドで勤務したい日本人の医師の現実的な選択肢でしたが、いかがでしたでしょうか? 特に現地滞在の日本人に向けたクリニックはニーズがあるので、求人を見付け次第、積極的に応募してみるといいかもしれませんね。