2017年5月27日
海外転職を目指し、海外で医師として活躍したいと思っている場合には、医師免許のことを把握しておくことは、避けては通れない最低限の情報であると言えるでしょう。その国々によって、さまざまな転職ケースが考えられますが、免許のことについての情報は、最低限に覚えておきましょう。 一般的に海外で医師として日本人が活躍するためには、日本の医師免許の海外適用ケースなんてものを除いた場合、その国の医師免許取得が必須条件になってきます。海外での医師免許取得は、一般学生として医科大学で1から学ぶという方法と、日本の医師免許を取得している医師が、現地の臨床研修や試験というものを経て取得する方法の2パターンが存在します。 医師資格免許取得に臨床研修というものが、絶対に必須条件としてある国においては、臨床研修を行うことができなければ、その国での医師免許を獲得することは、実質的に不可能であると言えるでしょう。 日本人医師が臨床研修できる国というものは、主な国として以下のような国々が挙げられます。アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、スイス、デンマーク、フィンランドなどです。またオーストラリアに関しては、例外として、オーストラリア人と婚姻関係を結んだ日本人医師という場合であれば、臨床研修をすることが可能になります。またドイツの場合は、雇用情勢というものが好調であるという状況下のみに、最長5年間を限度に研修の許可が降りる場合もあります。 海外留学をする場合には、前述に挙げた臨床研修の他にも、研究留学をするというパターンも存在します。この場合は医師として患者を診るということではなく、研究職として海外へと転職するパターンですね。ただ研修留学の場合は、支給される給与は少ないことが多く、それだけではまともに生活することができない場合がほとんどという傾向が強いのです。たとえば研究職の場合は、海外の医療機関や研究機関に採用されて、事実上に就労出来ている場合でも、立場としては、あくまでも、「研修生」や「研究生」であるために、良質な待遇は期待できないということが挙げられます。 こういった事情をまったく知らずに、海外への転職を希望していると、のちのちに話が違うということになってくるわけです。免許を取得するにしてもそれぞれの国で、良質な方法が存在しますから、そのためにも、転職支援サービスサイトを利用して、海外転職の事情に詳しいキャリアコンサルタントの意見などを聞いていきましょう。