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ビジネス目的で渡航される方へ

飲食物による感染症に注意!
病原体は土や水の中、動物や人の体、また動物の尿や便の中にもいます。食事の前、トイレの後には、必ず石けんと流水で手を洗って下さい。洗えない場合には、除菌ウエットティッシュや手指消毒剤を携帯していると役立ちます。生水等の摂取は避けて下さい。氷も生水から作られている可能性があります。氷の入った飲み物や生水を用いて処理されている生野菜類の摂取は避けて下さい。屋台等での作り置きの食べ物の摂取にも注意が必要です。
蚊による感染症に注意!
渡航先によって蚊が媒介する感染症が流行している地域がありますので、確認をして下さい。蚊の種類によって活動する時間帯が異なり、主にデング熱や黄熱を媒介するネッタイシマカは日中に活動し、主にマラリアを媒介するハマダラカは夕方〜夜間に活発に活動することが知られています。外出する際は必要以上の肌の露出は避け、虫除けスプレーを使用して下さい。海外製の虫除けスプレーは日本国内のものより濃度が高い場合がありますので使用の際はご注意下さい。また、宿泊施設は、エアコンが完備された部屋を選択し、窓に蚊が侵入できないよう網戸がしっかりしているか確認して下さい。
動物による感染症に注意!
狂犬病は、ウイルスを持つ犬やサル、ネコ、アライグマ、コウモリ等のほ乳類に咬まれたり、なめられることで感染し、発症すれば死亡率はほぼ100%の感染症です。日本以外の多くの国では狂犬病が発生しています。動物にはむやみに手をださないでください。万が一咬まれたり、ひっかかれたら、傷口を流水と石けんでよく洗い、できるだけ早く病院を受診して下さい。暴露前の予防接種を受けていた場合も受診は必要です。
性感染症に注意!
性感染症は主に生行為によって、体液や血液を介して感染します。不特定の人との性交渉は避けて下さい。性交渉の際は必ずコンドームを使用してください。不衛生な場所や屋外での性交渉、正常な判断ができないような酒に酔っているときの性交渉は避けて下さい。
メンタルヘルスに注意!
海外では、これまでと大きく異なる環境での生活により、国内勤務とは異なるストレスをもたらす可能性があります。からだ同様にこころのケアも重要になってきます。眠れない、飲酒やタバコに依存してしまう、イライラ、休み日に一人でこもってしまう等は危険なサインです。そうなる前に不安なことがあれば早めに専門家に相談して下さい。
旅行保険には加入しましたか?
海外で医療機関に受診すると、非常に高額な医療費を請求される場合があります。病気の症状やケガの程度によっては、日本国内のご家族が現地に迎えに行くことや、緊急搬送される場合もあります。ケガや病気にならないように注意することが大事ですが、ご自身やご家族の安心のためにも旅行保険への加入をおすすめします。また、アレルギーや糖尿病、心臓病など持病がある方は、現地での医療機関受診に備えて、病名や内服している薬などを英訳や現地の言語に訳したものを携帯しておくことをおすすめします。
検疫所では、医師・看護師による健康相談を行なっています。帰国時、航空機を降りて一番最初に通過するのが権益です。ご心配なことがありましたら、遠慮なく検閲官にお声かけ下さい。
厚生労働省 東京空港検疫所支所

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