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海外での健康管理と感染症について

体調を崩す原因

 

海外で体調を崩す要因としては、時差や気候の違い、食習慣の違い、精神的なストレスなどが考えられます。気候の違いとしては南半球と北半球の季節の逆転、気温や湿度の差に注意する事が大切です。また、時差による睡眠不足や体調不良にも気をつけ、時差の大きな地域へ行く場合は、2〜3日前から行き先の時刻に合わせた調整や、食事の時刻をずらし、時差の影響を受けにくくするのもひとつの方法です。食べ物の違いから体調を崩したり、現地の水や食事が体に合わず、下痢や便秘を引き起こすこともあります。生水や生ものには特に注意し、過熱したものをとったり、ボトル入りのミネラルウオーターなど準備すると良いでしょう。また、海外では言葉も通じにくかったり、習慣の違いでストレスがたまり体調を崩すこともあります。日本とは違う習慣や環境にいるのだということを意識し、少しずつ海外に慣れてゆくゆとりも必要です。


感染症と風土病

 

体調を崩すと体の免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。特に日本には存在しないような感染症や風土病などには十分用心が必要です。特に熱帯地域ではジカウイルス感染症やデング熱・マラリアなど、ウイルスを持った蚊を媒体として感染するものや、アフリカなどで流行したエボラ出血熱など、感染が生命に危険を及ぼすものも存在します。流行中の感染症や風土病については事前に海外安全ホームページなどを参照し、情報を集めておくことをお勧めします。

 

また、体調を崩した状態では疲労が蓄積し、注意力も散漫になることから、思わぬ交通事故や、体に負荷がかかった結果、怪我をしたりする可能性も高まります。


長期滞在前の健康診断

 

長期滞在はまじめに自分の健康に向き合う最高のチャンスです。人間ドッグや健康チェックを受けて、体のみならず心の健康を財産に長期滞在に臨みましょう。特に医療保険でカバーされない虫歯治療などは、完治してから海外に出かけましょう。持病(既往症)がある方は、かかりつけの医師の診断書(できれば英文)や薬の処方箋を持参し、現地で安心して受診ができる態勢を心がけましょう。


現地での医療機関の選択方法

 

現地情報誌から自分で見つけたり、現地邦人などから紹介された医療機関を受診する方法ですが、現地の医療機関の状況をよく把握しているか、あらかじめよく情報を収集しておくことが大切です。

 

家庭医を予め決めておき受診する方法。また、家庭医から専門医を紹介してもらう方法です。欧米諸国ではこの受診方法が一般的です。

 

海外旅行保険会社の日本語による医療アシスタントサービスを利用し、提携病院の紹介を受けるサービスです。長期滞在前に海外旅行保険に加入することにより、24時間相談できるサービスが提供され、保険会社の提携病院であれば、治療費などキャッシュレスサービスを受けることも可能です。


参考となるウェブサイト

・厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報、国内の予防接種期間の検索など)
・一般財団法人海外邦人医療基金(海外医療情報に会員以外でも閲覧可能な医療機関情報を見つけられる)
・日本旅行医学会(旅行医療に関する情報、感染症など)

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