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海外での食べ物と水には要注意!

海外旅行者がかかる病気でもっとも多いのは下痢で、”旅行者下痢症”と呼ばれているほどです。その多くは食べ物や飲み物が原因ですが、環境の変化、疲労や緊張感なども下痢の原因となります。
旅行者下痢症予防のための注意点

1.手洗いをこまめにしましょう:アルコール消毒液が予防に効果的!!
下痢をおこす微生物は、食べ物や手についたりして、口に入ります。 手洗いはこまめにし、食事の前やトイレの後には必ず石けんと水で手を洗いましょう。きれいな水が使えない場合には、手洗い後にアルコールハンドジェル(手指消毒剤)を使用すると下痢の予防には効果的です。
2.生水を飲まないようにしましょう
ふたがしっかりとされていて水漏れが無いボトル入りの水が最も安全です。ボトルについている水滴もふき取りましょう。水道水の場合、最低1分間しっかりと沸騰させます。(標高2000メートル以上では3分間)。ジュースや乳製品は信頼のできる場所で飲みましょう。海外の水は硬水が多く、ミネラルが多く含まれているため下痢を起こすことがあります。煮沸することによって硬度を下げることができる水もあります。歯磨き時の水にも気を付けましょう。
3.氷を避けましょう
氷は生水から作られている可能性があります。アルコール類などに使用する場合は、ボトルの水から自分で作るようにしましょう。
4.完全に火の通った食べ物を食べましょう
料理は完全に火が通っているものを湯気がたっているうちに食べましょう。特に生の魚介類や赤みの残るピンクの肉汁が出ているような鳥肉、生の部分が残るもの、残品を再加熱したものは避けてください。調理済みの料理が生の食べ物に接して置かれていないことを確認しましょう。
5.サラダや生の野菜は避けましょう
野菜類は生水を用いて処理されている可能性があります。野菜やフルーツなどは、自分で皮をむいて用意できるもの以外は避けましょう。
6.暴飲暴食は避けましょう
香辛料や油も食べ過ぎると下痢の原因になります。バランスよく食事をして食べ過ぎには注意しましょう。
現地で下痢症状がある時の対処は、下記です。

下痢をしてしまったらどうする?

1.水分補給:これが大切!!
最も重要なのが水分補給です。飲み水として最もよいのは、「経口補水液(ORS)」と呼ばれているものです。ほとんどの国の売店や薬局で、手に入れることができます。これが手に入らない場合にも、食塩と砂糖があれば、次のような方法で代用することができます。
吸収のよい水の作り方
水1リットル+砂糖ティースプーン6杯+塩ティースプーン1杯 スプーンがない場合は、☆塩ひとつまみ、☆砂糖ひとにぎりを目安に作りましょう。
2.アルコール摂取は厳禁
『飲酒による下痢+利尿作用+発汗作用=脱水症状』 脱水を助長させるのでアルコール摂取は控えましょう。
3.薬(抗生物質・整腸剤)の使用
感染による下痢の8割から9割が細菌によるものとされています。 下痢の回数が多い場合は、整腸剤を服用しましょう。 細菌による下痢については抗生物質が有効なことがあります。
次の症状がみられたら要注意!!

◯激しい下痢により水分摂取ができない場合
◯血液が混じっている下痢の場合
◯頻回の下痢による脱水症状
◯高い熱

早期受診をおすすめ

旅行中はハードスケジュールや環境の変化によるストレスなどで、体の抵抗力が弱まり、通常なら問題にならないような量の病原体(ウイルス・細菌など)で病気になることがあります。軽い下痢は1〜2日様子をみれば、大抵は直りますが、上記の症状の場合はすぐに医師と相談しましょう。
帰国時、または帰国後に体調に異常のある場合は、検疫所までお気軽にご相談下さい。
東京空港検疫所支所 03-6847-9312 海外感染症情報 FORTH https://www.forth.go.jp/index.html

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